2025.6.30 環境省発表
国立・国定公園の新規指定・大規模拡張候補地
八幡平周辺の調査についての分析
<経過状況> 環境省は2022(令和4)年.6月14日に、十和田八幡平国立公園の八幡平周辺(森吉山・真昼山地・田沢湖等)を 大規模拡張候補地域に選定し、既存の県立自然公園の国立公園編入又は国定公園の新規指定の選択肢を示しました。 環境省は6月30日に3年間の環境調査結果として、拡張地域と個別の公園区分について県と関係市町村に説明を行いました。 今般の調査結果は、私達が要望した具体的な拡張地域や地種区分の格上げ、森吉山国定公園の新規指定という提案が 方向付けされました。環境省は今後、関係自治体の意見徴収を行い合意形成を図りたいとのことです。 <近況動向> ●2025年6月25日・・・東北地方環境事務所、森吉山の価値と未来をえる会、マタギの里にぎわいプロジェクトで現地視察を実施。 ※視察場所:打当川を中心に~阿仁川~小又川流域とその里地里山 ●2025年6月30日・・・東北地方環境事務所は秋田県と関係市町村に調査結果を説明。 ●2025年7月14日・・・北秋田市長に「阿仁自治会長会」が森吉山の十和田八幡平国立公園編入の要望書を提出。 ●2025年7月22日・・・東北地方環境事務所は北秋田市「森吉山周辺の国立・国定公園推進議員連盟」の勉強会で調査結果を説明。 ●2025年7月30日・・・北秋田市長に「森吉山の価値と未来を考える会、マタギの里にぎわいプロジェクト」連名で要望書を提出。 以下に、東北地方環境事務所が示した具体的な区域の範囲や公園区分についての方針を抜粋したので参考にされたい。 |
自然公園名 | 国立編入・国定新規指定に当たっての考え方 | 公園区分の選択 |
①森吉山(県立) | <国立公園編入の検討> ・森吉山と八幡平は、公園区域は接しているものの、一般的な 自家用車での連続性は悪く、公園利用面での一体性は乏しい。 ・八幡平と類似する風景形式の範囲は森吉山の山頂部に留まり、 十分な指定効果は得られない。山頂のみの飛び地での保護、 登山道や山麓の利用施設をカバーできず、適正利用の推進等、 国立公園編入範囲は限定的となる。 ・森吉山麓の渓谷、滝、更にマタギ文化を含む資源は八幡平と 異なる魅力を持ち、インバウンドを含め訴求力がある。 ・山頂部を含めた地域資源のポテンシャルを生かした公園設計が 必要。 ・本地域の自然環境に密接に関連するマタギ文化は地域の大きな 強みであり、地域ブランド向上のため、独立した国定公園の 新規指定も検討する。 <国定公園の新規指定の検討> ・単独の県立自然公園であっても国定公園の指定要件を満たす。 ・大規模な一枚岩盤のV字谷に、滝、甌穴群は全国的にも 稀であり、国立公園に準じて傑出するものと認められる。 国定公園の新規指定を検討。 |
・森吉山を中核とした 国定公園の新規指定を検討 |
➁田沢湖抱返り(県立) 真木真昼(県立) |
<国立公園編入の検討> ・八幡平地区との風景形式との違いからか、国立公園編入の 検討は言及無し。 <国定公園の新規指定の検討> ・2つの県立自然公園は奥羽山脈上での地理的連続性 があり、風景形式も共通する。 ・また原生性の高い「和賀山塊」を隣接する。 |
・和賀山塊を含め 県立自然公園を再編し 国定公園の新規指定を検討 |
➂十和田八幡平(国立) | ・十和田八幡平国立公園の隣接区域での拡張候補地の検討。 | ・八幡平区域に隣接する 拡張候補地を検討 |
・太平山(県立) | ・隣接する森吉山とは風景形式が火山・非火山と異なる。 | ・森吉山と統合しての国定公園 新規指定の検討は困難 |
<説明内容のまとめと今後の検討について> ●調査内容及び検討内容に頂いたご意見を踏まえ、候補地の具体的な指定区域の範囲や保護規制計画、 必要な利用施設計画等の検討を今後進める。 |
発表内容は私達が要望した国定公園の新規指定、森吉山全集水域(小又川、阿仁川、打当川等)とその里地里山、
内陸線沿線も指定区域に組み入れを検討する。という方針内容です。
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