トレッキングガイド
森吉山(コメツガコース)

リフト駅舎〜一ノ腰〜森吉神社〜石森〜山頂〜山人平の稜線部と遠くに秋田駒ヶ岳を望む(空撮:6月15日))

コースタイム(登り5.8km 3時間 ・下り2時間15分)
標高差:704m
<コメツガ山荘
一ノ腰森吉神社山頂>

阿仁前田駅
10km10分
県道分岐
10km15分
コメツガ山荘
750m

2km60分
スキー場分岐
1,100m

0.4km25分
一ノ腰
1,264m

0.2km10分
雲嶺峠
1,220m

1.3km20分
森吉避難小屋
森吉神社

0.2km5分
石 森
1,308m

0.5km15分
阿仁避難小屋
1,315m

0.7km45分
稚児平
1,400m
10分
0.3km
山 頂
1,454m

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  森吉山本体〜奥森吉〜奥阿仁(1/50000)
コースの概要
  コメツガ山荘でトイレと入山届けを済ませ、テントサイトから続くカラマツ林を200mほど進むと旧スキー場ゲレンデに出る。登山道はゲレンデに分断されているため、殆どの登山者はスキー場ゲレンデを登っている。(既存登山道の出入口には標柱あり)草地化したゲレンデには、春はフキノトウやキクザキイチリンソウ、夏は マイズルソウ、ツバメオモト、オオバキスミレ、サンカヨウ、シラネアオイ、ノウゴウイチゴの花々が咲乱れ、日本海の眺望は疲れを癒してくれる。
フキノトウとイチリンソウ(5月下旬山荘付近)
 
 開放感にあふれた緩やかなゲレンデ登山道を約2km進むと、やがてジグザグの急登に差し掛かる。眺望は一段と高まり両サイドのブナ林に沿って1km登り切りると、ゲレンデ登山道の歩きもここで終わる。 スキー場分岐の標柱(1,100m)を確認し、すぐ左手に入ると既存登山道と合流する。
周辺のブナ林は一気に小径化し、登山道はオオシラビソ林(地元ではモロビと呼ぶ)の急登に入る。ここから一ノ腰までは、約300mの丸石が階段状に積み重なった道を歩む。道なりに3〜5本に群生したコメツガ林が現れ潅木林を登り詰めるといきなり視界が開け一ノ腰(1,264m)のピークに出る。
 外輪山の一角に当たる一ノ腰からの眺望は、このコース一番のビューポイントだ。東側直下は比高400mの鳥居ノ沢に落込み連瀬沢(不帰沢)と合流し深い渓谷を形成し、向嶽(山頂1,454m)はモロビの十二単をまとった端麗な山容を誇っている。そしてブナ林からオオシラビソ林、山頂部の高山帯へと変わる植生垂直分布の様は、一服の涼感を与えてくれる。
森吉神社より西麓の新緑と日本海

ここから200m下った雲嶺峠(1,220m:松倉コースからの合流地点)を経し森吉神社と森吉避難小屋がある前嶽(1,290m)までは約1km(15分)、山頂を愛でながら稜線部を歩むパノラマコースは、初夏から夏には雪田や茎高草原を彩るヒナザクラ、イワカガミ、チングルマ、ハクサンチドリ、ニッコウキスゲ、シャクナゲ、ウラジロヨウラクなどの猛烈美人たちがエスコートしてくれる。
 登山道右手に神社の鳥居が現れるとここが前嶽(1,290m)である。避難小屋(無人、収容約50人、トイレ)と神社が隣接し、神社の後ろには冠岩と呼んでいる奇岩がある。江戸時代中期の国学者で紀行家でもあった菅江真澄が克明にスケッチを残しており、250年後の今日でも御神体的存在として崇められている。冠岩直下の西麓はオオシラビソ林からブナ林へと下降し、50km先の日本海までは遮るものが何一つ無い独立峰ならでわの眺望が迎えてくれる。
 ここから300m先の石森(1,308m)は、阿仁からのブナ帯コース(ゴンドラ利用)の合流点となっており、花と紅葉の季節は登山客で少し往来が激しくなる。
 石森を経由し山頂までの2km(60分)区間は、オオシラビソ林の中に連続する礫地、雪田、高茎草原に初夏はシラネアオイ、イワカガミ、チングルマ、夏はニッコウキスゲ、キンコウカ、タカネツリガネニンジン、秋はエゾオヤマノリンドウなどが咲乱れ「花の百名山」にふさわしい花ロードが続く。
 石森ピークからは緩やかな下りコースとなり、コルの湿原地帯を通り緩やかな登りを詰めると阿仁避難小屋(無人、収容約20人、トイレ)がある。ここから山頂まではあと1km(45分)、一息入れチシマザサの平坦な道を300m程行った辺りから山頂への登りに入る。乾燥した礫地や雪田に咲く花を愛でながら進むと雪田凹地が作ったお花畑の稚児平に着く。6月中旬〜下旬頃のチングルマ、イワカガミの群生は見事である。見下ろせば、登り来る一ノ腰〜前嶽〜石森の外輪山が雪渓を抱えて微笑んでいる。花道を300m程駆け上がると森吉山山頂(向嶽:1,454m)に到着する。
 山頂に立てば、南東に田沢湖と仙北平野を従えた秋田駒ケ岳。東に乳頭山、岩手山、八幡平を背にした焼山(活火山:山頂にお釜有り)。北東に八甲田の連山、北に岩木山を背にした白神山地が日本海に落ち込んでいる。西は八郎湖を従えた男鹿半島が日本海を二分している。南西の山並みの奥には太平山。南南西には雲上に鳥海山が鎮座し、条件が良ければ月山も確認できる。ている。森吉山は北東北の名山が一望できる展望デッキでもある。
 パノラマを楽しんだ後は、東斜面のお花畑に下りてみよう。ここは雪渓が7月中旬まで残り、鶴が羽を広げた形に残ることから鶴ヶ岱と呼ばれ、チングルマ、イワカガミ、ニッコウキスゲ、キンコウカが大群落を作る森吉山最大のお花畑である。雪渓で涼を求めた後は、下部の山人平の湿原やお花畑を訪ねて見るのもよいだろう。6月中旬〜7月上旬にはチングルマとイワカガミが咲き誇る森吉山一の花園となる。ここから先はヒバクラ岳を経由する縦走路が奥森吉に続いている。この先は(ヒバクラ岳コース参照)。
山頂直下のお花畑よりヒバクラ岳を望む
コメツガ山荘
旧ゲレンデの登山道を登る(前方は一ノ腰)
一ノ腰からの山頂
冠岩(左)と森吉避難小屋(右)
石森からの山頂
阿仁避難小屋
稚児平より石森〜前嶽の稜線と日本海
稚児平らより一ノ腰を望む
山頂から日本海を望む
山頂優遊(遠くに秋田駒)

最寄の宿泊施設
<コメツガ山荘>
 駐車場は約30台。一泊素泊まり1,260円、休憩無料、外にテントサイト6基が完備してある。二階建ての身奇麗な眺望の良い山小屋で、遠くに八甲田山、白神山地、八郎湖と男鹿半島、特に日本海の夕焼けは格別である。宿泊定員は45名で、申込みは、「妖精の森コテージラウル」管理棟のロッジ森吉(森吉スキー場駐車場下)で受付している。宿泊はここのコテージラウルを利用しても便利である。<利用申込み先:0186-76-2107>
<妖精の森コテージ>
 コテージラウルは、森吉スキー場駐車場から入ったブナ林の中にあるログハウスのコテージです。4人、6人、8人用合わせて8棟。1棟10,000〜16,000円。食器、電子レンジ、炊飯器、冷蔵庫一式完備。<電話:0186-76-2107>
<テレマーク山荘森吉山>
 森吉スキー場より3km手前の道端の広い芝生のあるペンションです。周囲は杉木立に囲まれ遠くに日本海の夕焼けがとても綺麗なところです。<電話:0186-75-3850>

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トレッキングガイドのメニュー
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赤水渓谷コース 黒石川コース 桃洞杉観察コース ヒバクラ岳コース
コメツガコース 阿仁ブナ帯コース 中ノ又渓谷コース(安滝) 立又渓谷コース

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NPO森吉山ネイチャー協会
<事務所> 〒018-4302 秋田県北秋田市浦田字浦田65
電話:0186-73-2510  携帯:090-2366-8201 FAX:0186-84-8084
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