トレッキングガイド
奥森吉(小又峡縦走コース)
神秘の渓谷と尾根筋の共生林を行く
尾根筋のキタゴヨウマツの巨根(7月) |
小 又 峡 Photo
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阿仁前田駅 |
車→ |
森吉山荘 |
車→ |
グリーンハウス |
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東北自動車道 |
車→ |
大葛 |
車→ |
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太平湖桟橋 |
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小又峡桟橋 |
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化ノ沢 |
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三階滝 |
→化ノ沢まで戻る |
化ノ沢 |
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六階滝展望台 |
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扇ノ沢 |
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沼ノ沢 |
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森吉林道出会 |
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親滝展望所 |
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見晴 |
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ノロ川橋→ |
野生鳥獣 |
●小又峡は奥森吉地域(森吉山東麓)を形成する赤水渓谷や桃洞渓谷、立川や黒石川の 源流域を集水域とするノロ川が、火砕流大地を200万年かけて浸食した 全長約8キロの渓谷である。(秋田県の名称及び天然記念物に指定) ●小又峡の散策は太平湖を遊覧船で渡り、小又峡桟橋から三階滝までは 片道2q(60分)の往復が一般的な散策コースである。 ●縦走コースは三階滝手前の化ノ滝から尾根筋に上がり、ネズコ、キタゴヨウ、ブナ、 天然秋田杉の巨木群を巡り、小又峡最上流部のノロ川橋(ノロ川園地)まで 約8q(6時間30分)コースであるが、一般的な縦走は、太平湖の遊覧船始発が9時30分 のため、上流部の野生鳥獣センターに移動し(車を置き)、三階滝まで降りてきます。 太平湖を遊覧船で渡り、タクシー等で野生鳥獣センターまで車を取りに向かいます。 |
小又峡散策の留意事項 |
●三階滝から上流部最後の親滝までの沢登りは困難を極めます。 落差15m前後の滝と甌穴が連続し延長20〜100mの深渕でつながっています。 ●渓床は歩行が困難かつ岩盤には適所にクラック(割れ目・裂け目)がないため ハーケンやカムの使用は殆んど不可能です。 ●したがって、連続する滝を登るには泳ぎに加え渓谷の両サイドの灌木帯の 急斜面を高巻きしたり、比高100m前後の尾根筋や縦走路までを何度も迂回 することを余儀なくされます。 ●一番怖いのは渦が荒くれ、沸騰状態になっている滝つぼや甌穴に落ちると 浮力を失い溺れることになります。(2015.8.16の遭難死亡事故はこの状態に近かった のではないかと推察されます) ●さらに、滝の頭部に隠れている甌穴に全水量が入り込んでいる個所、 滝つぼや甌穴の底が抜けてトンネル状になっている個所が随所に存在する ことを肝に銘じてください。 ●渓谷を踏破すならば、上流部から順番にビレイポイントを構築して降下する より方法はないと考えます。勿論、ライフジャケットの着用、相互の安全確保、 高度な登攀遡行技術の練度が前提である。 ●したがって、小又狭の沢登りは推奨できません。 <一般的な沢遊びや遡行は、桃同・赤水渓谷とその周回ルートを推奨します> |
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太平湖〜小又峡〜クマゲラの森〜桃洞・赤水渓谷(1/50000) |
太平湖遊覧の後、遊覧船は小又峡へと進む。桟橋に近づくと湖畔の景観は一変する。そそり立つ一枚岩盤の急峻な尾根筋はキタゴヨウとネズコが占有し、ブナやカエデ類の潅木林の広葉樹が混交林を形成し渓谷美を誇っている。神秘の小又峡がここから始まる。 浮き桟橋でトイレを済ませ、渓谷の河畔散策路を400m進むと千畳敷という広い河床とその縁を落ちる曲滝が水しぶきを上げて迎えてくれる。滝壺はおう穴が連続し深渕には尺岩魚が浮遊する。
やがて河床は急に狭くなり化ノ沢分岐には横一条の化ノ滝が構えている。この頭部から流れは右に90度曲がり化ノ堰(横幅2m、高さ5m、長さ150m)を形成する。上流の化ノ穴滝を眺め歩道の階段を駆け上がると小又峡のシンボル三階滝が待っている。さらに滝つぼに下りるとその豪快さと神秘さが更に実感できる。
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小又峡桟橋にて |
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ガマ渕 |
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穴滝 |
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穴滝の上流部(針葉樹のコントラストが美しい) |
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化ノ堰 |
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小又峡のシンボル三階滝 |
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鉄はしごを登る |
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3階滝頭部(尾根縦走路より) |
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六階滝展望台から望む渓谷の容姿 |
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縦走路の尾根筋はネズコやキタゴヨウの 巨木が連続する。 |
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倒木更新したキタゴヨウの巨木 |
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沼ノ沢合流地点の巨岩群 |
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森吉林道出会い |
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見晴し(奥小又峡の清楚な流れ) |
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春紅葉の頃はエゾハルゼミの季節でもある |
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明方の冷気が彩りを深める |
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小又峡上流部起点のノロ川橋です。 |
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野生鳥獣センター(レクチャー広場) 奥森吉散策の行動拠点です。 |
太平湖は周囲20qの多目的ダムで遊覧船が6月〜10月末まで運航。Gハウスで乗船券(大人1,100円)を求め桟橋まで急な歩道を400m下る。森吉丸(105人乗)は9時30分始発で1時間毎に太平湖桟橋と小又峡桟橋を往復している展望デッキ付の遊覧船で、行きは45分(太平湖一周遊覧後、小又峡へ)、帰りは15分の行程で運航している。 |
春の渓谷はイワウチワ、チゴユリ、ノギラン、イワカガミ。夏はタニウツギ、トリアシショウマ、オニシモツケ、タヌキラン、モウセンゴケ、ギボウシ類。秋にかけての渓谷の岩盤一面に群生するダイモンジソウは圧巻である。早咲きのリンドウが咲きだすと錦の衣着飾る渓谷の秋は間近である。 |
<森吉山荘> 奥森吉の玄関口の湯ノ岱に立地するプチホテル風の国民宿舎です。 |
<杣温泉旅館> 300年以上の歴史のある風流な温泉宿。森吉山荘の元湯で源泉掛け流しの露天風呂が人気です。 |
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