トレッキングガイド

奥森吉(桃洞杉観察コース)
桃洞杉

桃洞杉PhotoGallery

コースタイム(1.5km 30分
標高差:50m
高場森林道終点高場森
阿仁前田駅 車→
23km 35
湯ノ岱
三叉路
車→
12km 25
野生鳥獣センター
分岐(山麓高原)
車→
2km 5
黒石川林道
起点
車→
4km 10
高場森林道
起点
車→
2km 5
高場森林道
終点(850m

1km 15
第一群落
0.5km 10
高場森
900m

0.2km 5
第二群落
(890m)
奥阿仁へ
<注記> 現在(2016.6.21)黒石川林道は、黒石川登山道と交わる地点の約800m手前が
崩壊しているため車両の通行はできません。

コース概要

桃洞杉の群生地は、桃洞渓谷の中滝付近から源流部一帯の峰筋に成立する天然秋田杉である。したがって、渓谷を遡行しながらの観察は困難であるため、一般的な桃洞杉の観察は高場森(900m)周辺の群生地に足を運ぶことになる。
 奥森吉の玄関口湯ノ岱三叉路から奥森吉山麓高原を経由し黒石川林道から高場森林道を進んだ終点が観察路(奥阿仁〜奥森吉縦走路<裏安歩道>)の入口である。
 林道終点は15台程の駐車スペースに森林管理所の案内版が設置されている。現在地を確認し歩道に入る。200m先の縦走路合流点を左に進み、しばらくはブナ林にミズナラが混生する快適な歩道を進むと胸高直径1〜2mの伏状枝の発達した巨木群が姿をみせる。中には一本の幹の途中から数本の幹に分かれているものや数本に群立しているものなど実に変化に富んでいる。
 階段構の歩道を登り詰めると二等三角点のある高場森(900m)にでる。ここから見下ろす桃洞渓谷流域の広葉樹、針葉樹の混交林の重なりは見事である。遠くには八甲田、焼山、八幡平、岩手山が一望でき、ここで一息入れるとよい。高場森から150m先には胸高周囲6〜8mの巨木が数本群立している場所があるので是非観察されたい。ここから奥森吉と奥阿仁の分水嶺を行く起伏の緩やかな裏安歩道がもう一つの群生地である佐渡杉まで続いている。


桃洞杉の特徴

通常秋田杉は、海抜600700m以下の地域に分布するのに対し、桃洞杉は800900mの豪雪高山地帯に成立し、樹幹が通直な美林を形成しており耐寒耐雪性品種として知られている。
 桃洞杉、佐渡杉の名称は、群生する桃洞渓谷と佐渡谷地の地名から付けられたものである。秋田の天然杉が年々減少しているなかで、桃洞・佐渡杉(樹齢200300年)は奥地に成立しているため、伐採の形跡のない原生林であり山地帯上部の生態系として学術的、林業技術的研究の場として貴重であることから、553haの群落が1972年(昭和47年)に県の、1975年(昭和50年)には国の天然記念物に指定された。
 特に注目すべきことは、日本海側の山地帯上部の群落を代表するブナ林、ネズコ、ヒメコマツ林、ミヤマナラ林などと混生し、峰筋のほか南面や西面の傾斜地など受光が良好なところにあり、部分的に25本が群になって成立し、伏状枝の発達しているところが特徴である。


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森吉山麓高原〜クマゲラの森〜桃洞渓谷〜赤水渓谷〜桃洞杉

最寄の宿
<森吉山荘>
 奥森吉の玄関口の湯ノ岱に立地するプチホテル風の国民宿舎です。
<杣温泉旅館>
 300年以上の歴史のある風流な温泉宿。森吉山荘の元湯で源泉掛け流しの露天風呂が人気です。

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