採水地点
採水地点の位置関係を示す現場図です。
地点2は「明瞭な強検出」。
今回の3地点比較の中では、アユ由来DNAの存在感が最もはっきり現れた地点です。
2026年3月3日 阿仁川漁業協同組合 魚類網羅的調査採水地点:能代港内3地点 / アユ検出結果の見える化
採水地点の位置関係を示す現場図です。
read数による比較。尾数そのものではありませんが、同一解析内の相対比較には有効です。
タグボート周辺。今回、アユ環境DNAが最も強く検出された地点。
能代港は広く防波堤に囲まれており、外海の波浪の影響を受けにくい構造となっています。その中でも地点2のエリア周辺は、港内にありながら適度な水深があり、冬季においても水温や水塊の変動が比較的小さい場所である可能性があります。
さらに、鮎稚魚と見られる大群が目撃された岸壁部は大型のコンクリート構造物が連続し、奥行きも深く、波当たりの弱い環境が形成されています。現地で水中を観察すると、マリンスノーのような細かな浮遊物が常に漂っており、微細な有機物や餌生物が比較的滞留しやすい場であることがうかがわれます。
今回の環境DNA分析では、アユは地点1で未検出、地点3で微弱検出であったのに対し、地点2で突出して強く検出されており、この場所周辺が港内の中でもアユ稚魚にとって利用価値の高い環境である可能性が示唆されました。以上のことから、地点2周辺は、アユ稚魚の越冬あるいは初期成育を支える重要な場、いわば「越冬・生育の“ゆりかご”的なエリア」となっている可能性があると考えられます。