<北東北の名山>
   焼 山
Mt.yakeyama

 焼 山(1366.1m)
 焼山は、八幡平の西に位置し、東の栂森と南側の黒石森を外輪山とする二重式火山である。栂森火山の尾根は火山性のガスや強風の影響を受けるため、緑の毛せん(カーペット)を敷きつめた景観が広がる。カーペットを構成する主はガンコウラン、イシツツジ、コケモモ、ミネズオウ、コメバツガザクラなど。その周縁部ではウラジロヨウラクやハクサンイチゲのピンクと白の花が、雲上のカーペットに彩りを添えてくれる。
 黒石森火山の中央には溶岩円頂丘がそびえ、その荒らしさから「鬼ヶ城」と呼ばれている。鬼ヶ城を取り囲むようにコバルトブルーの旧火口池や東西1`、南北0.6`の白濁火口湖が見られ、周縁部からは活発な噴気を上げている。懐に日本一の湧出量を誇る玉川温泉を従えた焼山は、火山活動体感のジオパークである。


トレッキング
ガイド
 登路は山麓の東西に湧出する名湯、後生掛温泉と玉川温泉を結ぶ古くからの縦走路がある。一般的には後生掛温泉から緩やかなブナ林帯を登り、毛せん峠に向かう。火口湖を経由し〜名残峠で八幡平や岩手山、森吉山の眺望を満喫。すぐ下のガレ場を下ってオオシラビソ林を抜け、ブナ林の中の道を行くと、やがて叫沢に出る。ここから終点の玉川温泉までは、火山と変化に富んだ植生群を愛でる8.5q5時間コースだ。

<焼山〜玉川温泉縦走コース>
行程:8.5キロ 5〜6時間
標高差:登り379m 下り580m

後生掛温泉(980m)→2時間→毛せん峠(1359m)→30分→避難小屋(1280m)→
10分→鬼ヶ城→20分→名残峠(1330m)→2時間→玉川温泉
(750m)


<クリックで拡大>
後生掛温泉をスタート 8月上旬 毛せん峠に向かうブナ帯を行く
アオモリトドマツ帯から御所掛温泉と八幡平を望む 8月上旬
ムラサキヤシオ 6月中旬〜 下旬 イソツツジ の絨毯 6月中旬〜下旬
毛せん峠からお名残峠を望む(イソツツジとガンコウランの絨毯)6月中旬 〜下旬
避難小屋直下の噴火口跡の湖沼群  6月上旬
初夏の山道はイワカガミの舞踏会場(6月中旬〜上旬) 
コケモモ 8月上旬 ガンコウラン 8月上旬
シラタマノキ 8月上旬 アカモノ 8月上旬
鬼ヶ城と旧火口湖 焼山火口湖畔
名残峠から火口湖と毛せん峠を望む 8月上旬
お名残峠から玉川温泉〜森吉山〜柴倉岳を望む
ブナ帯を下りる 玉川温泉到着
噴気孔(硫黄のチムニー) 大噴(9t/分、Ph1.05の強酸性泉)
玉川大橋より焼山西麓を望む(10/10)
北東北の名山位置図

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