<北東北の名山>
    岩手山 Mt.iwatesan

 八幡平地区の南東部に位置する岩手山は、公園内にある三座の活火山、秋田駒ヶ岳、焼山の中でももっとも活動が活発な山である。約7千年前に山頂が崩壊し現在の山容がつくられたが、その後も山体崩壊を繰り返し、たびたび水蒸気爆発が発生している。この山は一つの山塊ではなく、最高峰薬師岳をもつ東岩手火山と、黒倉山、姥倉山、犬倉山などからなる西岩手火山の二つの成層火山が合体したものである。


トレッキング
ガイド
 登山道は柳沢、焼走り、上坊、七滝、松川、網張、御神坂コースの7本あり、網張、松川、焼走りコースの登山口には温泉施設がある。いずれのコースも山頂まで68`で4時間30分〜7時間を要し、体力に合わせた本格的な登山が楽しめる。九合目の不動平から火山砂礫を上ると30分で外輪山の縁にでる。時計回りに進み、左手の上坊・焼走りコースと合流するとまもなく山頂の薬師岳(2038m)である。一周約1`の「お鉢めぐり」は360°の大眺望は、青森、秋田、岩手の山々のすべてと、条件が良ければ山形の鳥海山や月山なども見ることができる。 植物は、コマクサは秋田駒ヶ岳が有名だが、じつは岩手山の方が数多くみられる。タカネスミレやイワギキョウ、イワハタザオなどの貴重種が多い。
網張コース
行程:リフト(2.15キロ) 往復16q 9〜10時間
網張スキー場(765m)→リフト→犬倉山分岐(1320m)→姥倉山分岐(1485m)→
切通し(1500m)→鬼ヶ城分岐(1875m)→不動平(1828m)→山頂
(2038m
)
岩手山の形成史、植生、傑出した眺望の醍醐味を伝えるならば、
網張スキー場の展望リフトを乗り継ぎ、黒倉山から岩手山西カルデラの鬼ヶ城を行き、
不動平から岩手山東火口のお鉢をめぐり焼け走りに下るくコースをお勧めしたい。
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網張スキー場展望リフト 三基を乗り継ぎ、鬼ヶ城コースを行く
遠くに秋田駒、笊森、乳頭山を望む 8/30
潅木林帯から山頂西麓を望む カルデラ中央にある御苗代湖
u裏岩手連峰縦走と森吉山  8/30
鬼ヶ城を行く 鬼ヶ城コースを振り返る
鬼ヶ城の岩稜コースから岩手山を望む 8月下旬
鬼ヶ城コースから西岩手火山のカルデラ(中央に御苗代湖)を望む(カルデラ:2×3キロ)
鬼ヶ城ピーク直下より山頂を望む
不動平避難小屋(1,828m)から岩手山頂を望む(2,038m)
山頂部砂礫から不動平と鬼ヶ城を望む  9/22
山頂部砂礫から不動平と鬼ヶ城全景を望む  9/22 
岩手山頂(東火山火口全容) 
遠方に秋田駒ヶ岳と森吉山  
8合目避難小屋を望む 東火山火口外輪コースを行く
西岩手カルデラ全景  9/下旬
西岩手カルデラ全景  9/下旬 
山頂火口外輪から中央火口丘を観る 
岩手山頂(薬師岳: 2,038m)から山頂火口全景と八幡平市を望む 
岩手山頂(薬師岳) 2,038m 火口外輪から八幡平市街地
山頂火口を周回 
山頂火口壁の草紅葉  9/22
山頂火口壁の草紅葉  9/22 
柳沢コースを下る(鉾立から山頂を振り返る) 
柳沢コースを下る(遠方に姫神山〜早池峰山)   9/22
岩手山焼け走り溶岩流は、標高500〜1200mに広がり約149haが天然記念物に指定 

岩手山の花たち
 ヤマオダナキ 7/4  ウコンウツギ 7/4
 コマクサ 7/4  イワウメ 7/4
 イワヒゲ 7/4  エゾオヤマノリンドウ 8/30

 北東北の名山位置図 

北東北の100名山・200名山
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