九州、球磨川尺鮎獲り奮闘記

9月19日(火)阿仁川の鮎釣りはほぼ終了。尺鮎でその名の轟かす、九州は球磨川へ行ってきました。

以下は球磨川で尺鮎獲りに賭けた7人の侍の釣行記です。 1日目  2日目  3日目  4日目  5日目 


まず1日目、9月20日(水)

阿仁川には秋風が吹き抜けるだけ、もう釣り人の姿は見えない。そんな阿仁川をあとに19日、15時40分発の便で空路羽田へ向かう。軍団は全部で7人、函館、秋田、東京、の混成チーム、羽田ではもう既に函館からM氏が待っていた。二人連れ立ち大塚まで、大塚駅北口から数分の居酒屋「おさつ」が作戦会議場だ。着くともうメンバーは揃っている。早速作戦会議、熱を帯びた議論は場所を変えながら深夜にまで及び、気が付くと尺鮎獲り作戦は何処かへ吹っ飛び、マイクを握ったカラオケ議論に変わっていたのだ。ま、大人の遠足、釣れてもつれなくても行くことだけで楽しいではないか、とその日は大塚駅前のホテルで一泊。

翌朝、羽田全日空のチェックカウンター前で待ち合わせ7人全員、午前7時発の便で宮崎に向かう。目指す球磨川は熊本県だが空路だと宮崎空港の方が近いのだ。約一時間半で宮崎空港着、レンタカーに乗り換えて九州自動車道で一路、人吉市入る、釣り道具はすべて人吉の宿に送ってある。午前11時には装備バッチリ完了。さあ、尺鮎獲り作戦の開始だ。
とその時、宿のパートのおばさんが「鮎釣りかね」と声を掛けてきた。
「うちの旦那も昨日鮎掛けに行って来とっとよ」と続ける、
「へーそれで、釣ってきましたか」と私、
「一匹だけ獲って来とりました。」
「どの位やって一匹」と不安な気持ちで聞き返す。
「さあー、かれこれ5時間くらいかな」
「.......」と声も出ない。
ま、その人はその人、せっかく来たんだ。やってみなくちゃ分からない。
まず、おとりだ、市内のおとりやさんへ、天然おとり鮎と大きな看板を見つけ早速立ち寄る。
「おとり下さい」といけすの中を覗く、と横になって今にも死にそうなのが一匹ともう一匹だけ、こちらは泳いではいるが泳ぎが斜めに傾いている。
これしかないと言う。やはり何か雰囲気がおかしい。
心配になって「もう釣れないのですか」と聞いてみた。
「釣れんことはないけんど、、、、ん、、」。最後の「、、、ん、、」が気にかかる。
さすがにこれを買うわけには行かない。
今度は、そこで聞いた川辺川近くの養殖場へ行ってみた。
「おとり下さい」と云うと
「そっちのいけすからすくって欲しいだけ持っていって、お金はここまで持ってきてくれ」と言う。家の中から出ても来ない。
云われた通り、そこいらの長く錆びた柄の付いたタモで掬うが、いけすが四角でタモが丸いためなかなか入らない。
ようやく人数分掬ってそばのたらいに入れて選ぶがもう汗だくだ。
養殖おとりは多少さびがはいっていて黄ばんでいる。掴むと滑りが全くない。掴みやすい。
「釣れますか」と聞くと「おとりじゃ、もう、あまりはねえ、、、」と素っ気ない。
聞けばここは地元で”ガックリ”と呼ばれるコロガシが主流らしい。
「んま、やるしかないか」とあちこち川見する。
まずは支流、川辺川、川はやはり凄い、ごうごうたる流れだ。ハンパではない。正直、ビビル。とてもまともに入る所など無い。水が高く、白っぽく濁りも残っている。数日前の台風で増水した水が引ききっていない。
「おお、やってる、やってる」と釣り人がポツン、ポツンと見えるが、よく見ると殆どが聞いた通りのコロガシだ。

とりあえず入りそうなところを見つけて川に入る。場所は球磨川との合流点から上の瀬だ。吊り橋がある前後をやってみる事にする。川の様子から見ると普段より30センチくらいは高い。流れは相当強い。水温も19度程度と低い。不安な気持ちを胸にそっとおとりを入れる。思いに反してすぐに掛かった。23センチくらいのメス、まずまずの型だ。寄せて慎重に獲った球磨川遠征一尾目の鮎にまずはホットする。これでおとりが変わりもう一尾ゲット、これはいけると思って、みんなが入るが、このあと一時間位で2尾。そのあとはウンともスンともこない。

結局夕方までやって、軍団の釣果は5尾、4尾、3尾、2尾、2尾、0尾、0尾。型は大きいもので25センチくらい、小さいのだと17センチ。ポイントも分からず川にも慣れないまま早めに上がった。その後川を見て回った。そこで会った地元の刺し網のおやじさんが云うには「この台風で大分下がってしまった」と云う。「おとりじゃ駄目、素バリだと良い」とも云う。氷を買いに入ったスーパーでは今年は「鮎が小振りで魚も薄い」と云う話。今日の釣果と符合する。どうもイヤな雰囲気だが、これくらいでくじける軍団じゃありません。夕方の川見では、橋の上からは思わず声を上げるような魚影がいっぱい見えたではないか。あれこそは釣り人に悪さする尺鮎だ。気持ちを切り替えさあ、明日からが本番。次ぎ 2日目へ

球磨川ふたまたの瀬